「ヴィパッサナー瞑想は何種類あるの?」と気になっていませんか。
ネット上では「ゴエンカ式」や「マハーシ式」といった流派名が並んでおり、複数の種類があるように見えてしまうのも無理はありません。
このままでは、どれを選べばいいのか分からず、始める前から悩んでしまいますよね。
ですが、ヴィパッサナー瞑想の種類はひとつだけです。
流派ごとの違いはあくまで進め方の差であり、瞑想そのものが種類として分岐しているわけではありません。
この記事ではその誤解が生まれる理由やヴィパッサナー瞑想の基本をわかりやすく紹介します。
ヴィパッサナー瞑想の種類はひとつだけ

ヴィパッサナー瞑想の種類はひとつだけです。
日本テーラワーダ仏教協会でも、ヴィパッサナーは悟りを開くための唯一の瞑想法であり、いろいろな方法があるわけではないと明言されています(※1)。
ヴィパッサナー瞑想の種類はひとつだからこそ、迷わず始められるのはメリットといえるでしょう。
そもそもヴィパッサナー瞑想とは?

ヴィパッサナー瞑想とは、今この瞬間に湧いてくる感情や雑念をただ観察する瞑想法です。
呼吸や感覚など、何かに集中するサマタ瞑想とは異なり、ヴィパッサナー瞑想では特定の対象に意識を固定しません。
たとえば「イライラしているな」と感じたら、それを抑えようとせず、ただ気づくだけです。
浮かんでは消える思考に干渉せず、眺め続けるのがヴィパッサナー瞑想の基本です。
この「観察するだけ」という姿勢が、ヴィパッサナー瞑想の最大の特徴と言えるでしょう。
ヴィパッサナー瞑想について詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてお読みください。
ヴィパッサナー瞑想とは「物事をありのままに見る」瞑想法|2500年の歴史と実践方法
ヴィパッサナー瞑想が複数あると誤解される3つの理由

ヴィパッサナー瞑想の種類はひとつだけなのに、なぜ「複数ある」と思われがちなのでしょうか。
その背景には、以下3つの原因があります。
- 指導者や団体ごとにやり方が違うから
- 「ゴエンカ式」「マハーシ式」など流派が分かれているから
- サマタ瞑想と混同されているから
ここではひとつずつ整理していくので、誤解を解いたうえで正しく理解しましょう。
理由1.指導者や団体ごとにやり方が違うから
ヴィパッサナー瞑想は種類こそひとつですが、教える人や団体によって進め方が異なります。
たとえば、最初に雑念の観察から入る指導者もいれば、呼吸に意識を集中させる(サマタ瞑想)ところから教える団体もあります。
ただ、これはあくまで教え方の違いであり、ヴィパッサナー瞑想の種類が増えたわけではありません。
料理にたとえるなら、同じカレーでもレシピが家庭ごとに違うようなものです。
あくまで、ヴィパッサナー瞑想の種類自体が分かれているわけではありません。
理由2.「ゴエンカ式」「マハーシ式」など流派が分かれているから
「ゴエンカ式」「マハーシ式」という言葉を見ると、ヴィパッサナー瞑想の種類が複数あるように感じるかもしれません。
ですが、本質的にはどちらも同じヴィパッサナー瞑想を教えています。
違うのは、最初にサマタ瞑想を挟むかどうかや、何を観察の対象にするかといった進め方の部分です。
具体的には、ゴエンカ式は全身の感覚を順に観察することを重視し、マハーシ式はお腹の動きへの気づきから実践に入ります。
流派名がついているせいで別物に見えますが、「ありのままを観察する」という本質は共通しています。
理由3.サマタ瞑想と混同されているから
瞑想の種類について調べていると、ヴィパッサナー瞑想とサマタ瞑想の情報が混同されていることがあります。
サマタ瞑想は呼吸など特定の対象に集中する瞑想法で、ヴィパッサナー瞑想とは目的も方法も異なります。
この混同が、ヴィパッサナー瞑想自体に種類があるという勘違いを生んでいます。
両者の違いを知っておくだけで、情報の取捨選択がしやすくなるはずです。
ヴィパッサナー瞑想の種類はひとつだが流派はいくつかある

ヴィパッサナー瞑想は種類がひとつしかない、シンプルな瞑想法です。
種類が複数あるように見えるのは、流派の違いやサマタ瞑想との混同が原因でした。
ゴエンカ式は全身の感覚を順に観察し、マハーシ式はお腹の動きから入るなど、進め方に差はあります。
しかし、「ありのままを観察する」という核は、どの流派でも変わりません。
まずは短い時間から、自分の内側を観察する練習を始めてみてはいかがでしょうか。

コメント